不動産売却で起こりがちな失敗事例とは?対策を事前に練っておこう!

公開日:2022/06/15  最終更新日:2022/07/01

不動産売却

不動産売却での失敗はよく見られます。売却を急ぎすぎて大幅な値段交渉に応じた、不動産会社が提案した値下げに応じたなどです。この記事では、不動産売却の失敗事例を紹介しつつ、失敗しないための対策を紹介します。さらに、不動産売却業者の選ぶポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

不動産売却で起こりがちな失敗事例

安易に不動産会社を選んだり、値段交渉に応じたりすると失敗に終わることがあります。不動産売却でみられる失敗事例を確認していきましょう。

安い価格で売却をした

安い価格で売却は、転勤や離婚などの理由によって、不動産の売却を急いでいる人に多くみられます。焦っていると、正常な判断が難しくなり、想像もしていない価格で売れたということになりかねません。また、買い手が現れたが大幅な値下げ交渉をしてきて、せっかくの買主が見つかるかもしれないと、理不尽な交渉に応じて失敗したケースもあります。

逆に、高値で売るために値段交渉には一切応じず売れ残ったケースもあります。値段交渉を断るのも手段のひとつですが、頑固になってしまっては何年も売れ残り、値下げされるかもしれません。売却後に後悔するのはもったいないです。自分の中で最低額を決めておいて、値下げ交渉をすると失敗のリスクは低下します。

不動産会社を失敗した

大手だから、近所にあったからなどの理由で選んでしまい、思ったような売却ができないという失敗は多いです。不動産売却を笑顔で終わらせるためには、不動産会社選びが重要になります。売却業務をする担当者がすべてベテランとは限りません。

なかには経験が浅い担当者もいます。経験が少なければ、納得のいく価格で売却できない、売却の準備に時間がかかるなどの失敗につながりやすくなります。また、1社のみの査定額で決めるのもよくありません。売り出してから「この価格では売れないので値下げをしてください」といわれる場合があります。不動産会社の失敗率を下げるには、最低3社以上から査定依頼をしましょう。

内覧の説明不足で売却後にトラブル

内覧で売主は買主に間取り、設備などあらゆる情報を伝えなければいけません。説明に漏れがあれば、購入後のトラブルにつながります。買主から修繕費の請求に発展するかもしれません。伝え忘れがないように、必要な情報はすべて話してトラブルを避けましょう。

不動産売却の失敗を防ぐためには?

不動産売却の失敗事例を紹介しましたが、どうしたら失敗を回避できるのでしょうか。ここでは、未然に失敗を防ぐコツを紹介します。

見積りは複数社に依頼

査定額の依頼は必ず複数社にしましょう。1社だけだと、査定額が充分であるかどうかの判断ができません。複数の不動産会社から見積りをしてもらうことで、不動産の価値や価格を把握できます。また不動産会社によって強みは異なります。マンションの売却が得意、戸建の売却実績が高いなど、不動産会社ごとの特徴があるのです。

知識の少ない不動産会社に依頼して失敗するかもしれません。さらに気をつけたいのが、大幅な高値での査定額を出した不動産会社です。売主からすると、想像以上の査定額が出れば嬉しいものです。しかし高値で売りに出しても、売れ残ってしまえば大きな値下げを勧められるかもしれません。仲介手数料がほしいため、悪質なやり方をする不動産会社もあるので、注意しましょう。

不動産の相場を調べる

不動産会社に査定を依頼する前に、自分自身で不動産の相場を調べると、資金計画を組みやすくなります。また、ある程度の相場を知っていれば、どの会社の査定額が相場と近いものか把握でき、不動産会社の失敗は少なくなるでしょう。相場はネットから調べられます。地域を検索して、面積や築年数などの近い不動産から相場を算出できます。

前もって値下げの価格を決める

買い手から値段交渉は必ずといっていいほど、あると頭に入れておきましょう。売却準備時に値下げの価格を決めておくと、急な値段交渉でも冷静に判断ができます。せっかく買主が見つかったからと、なんでも買主のいうとおりにするのはよくありません。

買主に伝える情報の整理

売却後のトラブルを避けるためにも、内覧では買主に不動産の情報をすべて伝えましょう。前もって、不動産の設備状況や汚れ、傷などの情報を整理しておくと安心です。

また、質問をされることもありますが、包み隠さず答えると印象をよく見せられます。しかし答え方によっては、相手にマイナスなイメージを与えるかもしれません。マイナスな印象を与えずに情報をどのように伝えるべきか、不動産会社へ相談しておきましょう。

内覧前の掃除

汚れたままでの内覧はよくない印象を与えてしまい、売却成功につながりにくいです。なるべく生活感を減らしておくことが売却成立のポイントです。家の顔でもある玄関、排水溝、風呂場や洗い場などの水回り、トイレ、床です。内覧に訪れた人が、この家に住みたいと思ってもらえるような環境を作りましょう。

不動産売却業者を選ぶ際に注意するべきポイント


不動産売却を笑顔で終わらせるためには、不動産売却業者は慎重に選ぶことが大切です。選ぶときに気をつけたいポイントは、まず不動産会社の特徴です。不動産会社ごとに売却の強みは違います。分譲マンションを売却するのに、戸建売却の実績のある不動産会社に依頼しても正しい査定額は出ないかもしれません。

査定をお願いする前に、不動産売却業者の特徴を調べておきましょう。さらに、実績や実際に利用した人の口コミをチェックするのもおすすめです。査定額を出してもらったときは、査定書を必ずもらいましょう。複数社から査定したとき、比べるのに使用するだけでなく、値下げを提案された場合の話し合いの場で使います。不動産会社の中には理不尽な条件で値下げを提案するかもしれません。トラブルに意見するために、査定書があれば言いやすくなります。

 

不動産売却は次の不動産購入への資金にもなりので、できる限り希望する価格で売却したいものです。失敗しないためにも1社の見積りではなく、最低3社以上から査定額を出してもらいましょう。さらに、必ず査定書を作ってもらうことも忘れずに。口頭で査定額を伝える不動産会社もありますが、早々に値下げを提案するなど、売主に不条件を押しつけるケースが多いです。査定書がなければ、売主は不動産会社に文句をいえないためです。査定書を用意しない不動産会社は、契約をしないようにしましょう。

 

 

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