不動産の売却方法とは?それぞれの種類ごとのメリット・デメリットについて解説
不動産の売却方法は仲介、買取、個人の3タイプです。それぞれにメリットとデメリットがあります。自分の売りたい方向性と適しているか、特徴を理解することは大切です。この記事では、不動産の売却方法をご紹介します。また、高値で売るポイントもあわせて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
不動産売却方法の種類
不動産の売買方法は主に3つあります。仲介・買取・個人で、相場価格より高く売れるのは仲介、安く売れるのは買取など、種類によって特徴は大きく違います。それぞれの売買方法についてみていきましょう。
仲介
仲介売買はもっともポピュラーな方法で、不動産会社を通して家を売ります。不動産を物件情報サイトや店頭に貼り出すなどをして、買主が現れるのを待ちます。相場価格より高く売れる傾向にありますが、売却が成立したら仲介手数料が必要です。
仲介手数料は売買価格で異なり、2,000万円で売れた場合の仲介手数料は約73万円、3,000万円だと105万円ほどです。売却の期間は平均3か月~6か月ですが、長ければ1年以上経つ場合もあります。売却希望価格を自身で決めることができるのは仲介売却の大きなメリットです。しかし、売れ残ってしまうと価格を見直す必要があります。
買取
買取は不動産会社が家を買い取って販売をする方法。相場価格よりも安くなる可能性が高いですが、売却までの期間は比較的短いので、早く手放したい人におすすめです。
多くの利益を得たい人には向いていないでしょう。買取には築年数の古い家でも買い取ってもらえます。仲介だと売れ残ってしまいがちな古い家も、早々に売れる確率が高いのも買取の魅力です。
個人
個人は不動産会社を通さず、個人間で不動産の売買を行います。すべてを個人で話を進めていくので、仲介手数料は発生しません。希望する価格を提示して買主を探せるのがメリットです。
しかし、不動産の売却に関する知識が不充分だと、スムーズなやり取りができずに売却に時間がかかってしまうかもしれません。さらに、売却の契約前後でトラブルが出る可能性もあります。はじめて不動産の売却をする場合は、不動産会社に問い合わせるのが効率的でしょう。
不動産を売却する際の注意点
不動産の売却を考えたとき、次の項目は注意しながら進めていきましょう。とくに売却スケジュールは余裕をもって行うのがポイントです。
余裕のある売却スケジュール
不動産の売却期間は余裕をもって設定しましょう。次の不動産を決めたなどで、売りたい期日を前もって決めても売れなければ、価格を下げる必要があります。高値で不動産を売りたいと考えている人は、売れないリスクを考えて余裕のあるスケジュールを組みましょう。
築年数のある不動産
築年数があると、なかなか売れなくて困る場合があります。多くの売主は水回りや壁紙など、リノベーションをする必要があると思いがちです。しかし、好きなデザインやメーカーで統一したいという買主もいます。よかれと思って、積極的にリノベーションをする必要はありません。
とくに立地がよければ、そのままの不動産でも売却が成立するので、リノベーションをする前に不動産会社へ確認をしましょう。また築年数が新しくても、必ず高値で売れるわけではありません。築浅物件も中古の扱いになるので、購入時価格よりも下がります。安易に高く売れると考えて、次の不動産を探すのは危険です。予想した価格よりも低い可能性があるので、必ず不動産会社で確認してから次の物件を考えましょう。
見積りは複数社
見積もりは1社ではなく、複数社から見積もりを依頼して査定額を比較します。さまざまな不動産会社から査定すれば、売却の相場を確認できて、どのくらいの価格で売却するかの目安にもなります。そのため最低でも3社から見積りをして、査定額や相場をチェックしましょう。
不動産を高値で売却するコツ
売るなら高値で不動産を手放したいものです。ここでは、高く売る方法をご紹介します。
繁忙期の2月~3月
新生活に向けて2月~3月は不動産会社の繁忙期です。高値で早く売却したいのであれば、繁忙期に合わせて売却の手続きをするのがおすすめ。遅くても12月末までには売却の準備をしていきましょう。夏休みのタイミングで引越しをする家庭も多く、7月~8月も高値で売れやすいです。夏に売りたい場合は、4月までに売却準備を進めるとよいでしょう。
掃除をする
築浅であっても家の中が汚れた状態だと、売れにくくなります。さらに価格も下がってしまうかもしれません。できるだけ家の中は綺麗にして、清潔感をアピールしましょう。掃除のほかにリフォームをする方法もあります。しかし、先ほどもお伝えしたようにリフォームは、しない方がよい場合もあるので、事前に不動産会社に確認をしましょう。
不動産の特徴を把握
高値で売れる不動産の多くは駅前、周辺環境の充実、学校が近いなどといった特徴があります。自分の不動産の強みを把握して、しっかりと買主にアピールしましょう。
不動産を売却するには、仲介・買取・個人といった売却方法を知ることが必要です。高値で売りたいのであれば、仲介がおすすめ。早く手放したいのであれば買取、仲介手数料などの諸費用を抑えたい人は個人がよいでしょう。方法によって強みは大きく違うため、じっくり考えて売却を進めます。また不動産の相場を知るのも賢く売却する方法です。下調べをしなかったら不動産の都合のよい価格を出され、契約するかもしれません。相場は複数社から見積りを作成してもらうことで把握できます。納得のいく売却ができるように、準備は怠らずに進めていきましょう。